大阪府獣医師会からのお知らせ「ヒナを拾わないで」

大阪府獣医師会からのお知らせです.
下記参考ページ参考にされてください.
当院は鳥の診療はしていませんが,仕事柄,鳥インフルエンザ検査速報(日本,韓国,台湾)などはよく入ってきています.
(関連参考ページ)
http://www.pref.osaka.lg.jp/doubutu/yaseidoubutu/hina.html

転載 2018.4 環境農林水産部 動物愛護畜産課 野生動物グループ
落ちているヒナを見かけたときは拾わないでください!親はすぐ近くで見ています!
たとえ親から離れ、ひとりぼっちでいても決して”迷子”ではありません。このような鳥は巣立ち間近で、飛ぶ練習をしているときに巣から落ちてしまったヒナであることが多く、巣が近くにあったり、親鳥が近くにいたりします。親鳥は人の姿が見えなくなると、ヒナのもとへ戻って世話をします。人がそばにいると、かえって親鳥はヒナに近づけませんので、すぐにその場を立ち去りましょう。このような状況の中、ヒナを保護することは、親元から彼らを無理矢理引き離すいわゆる”誘拐救護”に当たります。かわいそうだからといって連れて帰らないでください。人間が親鳥の代わりに自然の中で生きていく術を教えることはできません。親鳥の元に戻してあげる御協力をお願いします。
「ヒナを拾わないで!!」キャンペーン
大阪府では「ヒナを拾わないで!!」キャンペーンの普及に取り組んでおり、毎年、府内の小学校や動物病院、関係機関へポスターを配布しています。
・日本野鳥の会のサイト「ヒナを拾わないで」キャンペーン

よくある質問
Q.ヒナを育てることはできないのですか?
A.人がヒナを自然の中で自立していけるように育てることは、とても難しいことです。ヒナは食欲が旺盛ですので、親鳥が行うように10分に1回程度の給餌(強制給餌の場合が多い)が必要です。(スズメがヒナのためにエサを運ぶ回数は、巣立つまでの約2週間でなんと4000回!)またヒナは、巣立った後のわずかな期間で、親鳥から自然の中で生きていくためのいろいろなこと(何が食物で、何が危険か)を学びます。親鳥に育てられることがヒナにとって一番の幸せです。

Q.既に拾ってしまい、人間のニオイがついてしまいました
A.多くの鳥は嗅覚があまり発達していないため、人間のニオイがついても問題ありません。すぐに親鳥の元に返してあげてください。

Q.巣が高い所にあってもどせません
A.簡易巣を作って親鳥に子育てをしてもらいましょう。親鳥はヒナの声を聞いてやってきますので、多少離れた場所でも大丈夫です。

Q.巣に戻してもまた落ちてしまいます
A.ヒナの成長につれて巣が狭くなり、何度も落ちてしまうことがあります。近くに簡易巣をつくってあげましょう。

Q.猫に食べられないか心配です
A.近くの木の枝先などネコが近づけない所に、簡易巣をつくってあげましょう。親鳥はヒナの声に気付き、エサを与えることでしょう。
Q.車道に取り残されていて危ないです
A.どうしても移動させる必要がある場合は、近くに巣があるか確認し、あれば巣の中に戻してあげてください。なければ近くの雑木林や草原等の自然が残された場所に、そっと放してあげてください。
野鳥を許可なく捕まえたり、飼育することは法律で禁止されています。

このページの作成所属
環境農林水産部 動物愛護畜産課 野生動物グループ

COMMENT ON FACEBOOK