フェロモン

最近診察室に設置しました、写真の物体もう気づかれたでしょうか?

 

ごんた動物病院のブログ(日誌)-フェロモン

実はこれワンちゃんの興奮状態を緩和して、リラックスさせる効果がある犬の沈静フェロモンが出ているのです(DAP:Dog Appeasing Pheromone)。母犬の乳腺付近から出ているらしく、子犬のときにはみんな感知したことがあるそうです。


病院に来るとどうしてもストレスがかかりやすくなります。


おやつなどをあげることで喜んで来てくれるワンちゃんもいますが、病院に入るだけで落ち着かなくなる子もいます。


そこで少しでも病院に来るストレスを軽減できればと思い設置してみました。
猫ちゃん用にはスプレー式(フェリウェイ)を使用しています。


ワンちゃんは病院に来る回数が増えると慣れてくれる場合が多いですが、猫ちゃんは病院でおやつをあげても食べてくれないことが多く通院回数が増えるほど病院に来るのが嫌になるようでゲージを見ただけで逃げてしまうようです。

 

そこで通院が必要な猫ちゃんなどには病院に来られたときにゲージの中にスプレーをしています。

 

厳密には効果が出るまで1週間ほどかかったりするようですが、病院に通院したり入院するときに少しでも感知してくれればと思っています。


フェロモンのほかにも人間で最近リラックス効果が得られるといろいろなものに入っているL-テアニンのサプリメントなどがあり、ワンちゃんや猫ちゃんのしつけや行動療法の補助として用いることが出来るようです。


行動療法にはお薬を使うことがありますが、サプリメントやフェロモンのいいところは副作用などを気にしなくていいところです。


ただしお薬に比べてどこまで効いているのかな?と思うところもあるのですが、少しでも軽減されるのであれば使ってみるのもいいかと思います。

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